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【台湾】就業ゴールドカード発行実績を詳しく解説【重点政策】

台湾で働く

今日は台湾で新しく始まった外国人向けのビザ制度「就業ゴールドカード」の発行実績について詳しく分析していきます。尚、データは台湾の政府機関である中華民國國家發展委員會が公式に発表している数値とグラフを引用します。

先に「就業ゴールドカード」の概要を知りたいという方は下記の記事から読んでね。

 

しんクマ
しんクマ
今回はゴールドカードの発行実績をみていくよ!

 

▶こんな方へ

1.2021年現在、台湾への渡航方法を検討している方
2.台湾で起業やフリーランスなど自由な働き方を検討したい方
3.台湾重点政策として始まった当制度の発行実績を知りたい方

▶台湾のビザ全般の記事を読みたい方はこちら

 

累計発行数

台湾の就業ゴールドカードの累計発行数は2018年2月から2021年5月末までの累計で2,607件

しんロウ
しんロウ
下記グラフの107年は台湾が使っている年号(中華民国年)で、107年は西暦2018年、110年は西暦2021年のことだよ!

2020年下期から発行スピードが大幅に上がっています。

理由としては下記のようなことが考えられるよ!

 

1.制度の認知度が向上し応募数が増えた
2.コロナ抑制に成功した台湾で過ごしたいという人が増えた
3.コロナ対策でビザ免除や他ビザが利用できなくなり、代替案として取得する人が増えた
4.政府が発行数目標を掲げており、在台外国人に対して積極的に就業ゴールドカードへの切替を推奨した
有名人だと台湾系アメリカ人のYOUTUBE創業者の人や香港人の人気俳優が取得して話題になったよ!制度の知名度が上がっているんだね。
しんクマ
しんクマ

 

分野別発行数内訳

同2018年2月から2021年5月末までの累計2,607件の分野別内訳は、多い順に経済(66.9%)、ハイテク(11.8%)、金融(7.4%)、文化芸術(7.4%)、教育(6.1%)、建築(0.8%)、スポーツ(0%)。圧倒的に経済分野が多いことが分かります、逆にスポーツはたって一人しかいません。

 

経済分野が圧倒的に多い理由は、その取得条件の一つに『直近3年間の月収が16万台湾ドル(約62万円)以上』という項目があり、この基準で取得している人が多いからと考えられます。必要書類としては、源泉徴収などの収入証明書及び経歴を証明する履歴書等で、月収基準さえクリアしていれば比較的簡単に用意できそうです。

又、台湾政府がどの程度厳しく審査しているのかは、審査当局の指し加減によるものが大きそうです。例えば、グローバル企業で管理職をしているなどの実績があれば、必ずしも月収基準をクリアしていなくても応募自体は可能なようです。

それ以外にも、台湾が国家政策として注力している分野、例えば半導体情報技術グリーンエネルギー関連の技術者であれば当然審査を合格しやすくなるでしょう。

 制度開始当初は、世界的な学会で論文を発表している研究者や文化人、IT起業の創業者などがメディアに取り上げられたんだ。

だから、ごく一部の限られた人のための制度というイメージができたんだ。でも実際に内訳を見てみると、経済分野が圧倒的に多いね。

しんロウ
しんロウ

 

国籍別発行数内訳

同2018年2月から2021年5月末までの累計2,607件の国籍別内訳は、米国(38.5%)香港(13.8%)、英国(6.3%)、カナダ(4.6%)、シンガポール(3.3%)、マレーシア(3.3%)、ドイツ(3.3%)、フランス(3.1%)、日本(2.8%)となっている。

アメリカ人が多い理由として下記のことが考えられます。

 

1.コロナ抑制に成功した台湾で過ごしたいという台湾系アメリカ人が多くいる
2.IT系起業など給与水準が高く、経済分野の月給16万ドル以上をクリアしやすい
4.YOUTUBE創業者の台湾系アメリカ人が取得して話題になるなど認知度が高い
しんロウ
しんロウ
同じく給与水準が高く、政治的な理由で台湾に移民したいと考える人が増えている香港が次に続いているね!

 

▶就業ゴールドカード取得国トップ10カ国年次別取得数推移

2020年以降のアメリカの増加数が圧倒的に多いことが分かります。

国別×分野別分布

アメリカד経済”が圧倒的に多いことから、給与水準の高いアメリカに住んでいる台湾系アメリカ人が台湾に住むための手段としてゴールドカードを取得していることが推測されます。

「アメリカ人の急増は、コロナ感染拡大が著しいアメリカから一時的に逃れるための手段として、利用されている節があり、コロナ収束後もそれらの高収入の人たちを満足させられる雇用や起業環境が十分整っているのか疑問」という不安視する声もあるんだ。
しんウサ
しんウサ

年齢×性別分布

男女別では、8割強が男性。年齢構成は30−40代が高くなっっています。やはり経済分野での申請が多いことから、働き盛りで収入が高い男性が取得比率が高くなっていると言えそうです。

2022年末までに1万件発行目標

台湾の内閣である行政院は、2022年度までにこの“就業ゴールドカード取得者”と従来の“外國特定專業人才”の合計で、2021年3月時点の4千人強から一気に1万人にまで拡大させる目標を掲げているそうです。

しんロウ
しんロウ
現政党の肝いり政策と言えそうだね!
政府が毎月発表している公式数字を引用して解説するよ!
しんウサ
しんウサ
▶本記事は中華民國國家發展委員會 のウェブサイトに公式発表されている数値とグラフを引用して作成しました。
以上、参考になれば幸いです。

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