今日は台湾で新しく始まった外国人向けのビザ制度「就業ゴールドカード」について紹介します。
2.台湾で起業やフリーランスなど自由な働き方を検討したい方
3.台湾重点政策として始まった当制度の概要を知りたい方
就業ゴールドカードとは?
台湾の就業ゴールドカードは労働許可と居留証がセットになった外国人向けのビザ制度です。少子化と人材の国外流出が深刻な台湾の状況を打開するために、2018年に政府の肝いり政策として開始されました。
この就業ゴールドカードを取得した外国人は、申請時に認められた期間(1年、2年、3年)の台湾在留資格と、就労許可が与えられます。就労に関する自由度が非常に高く、通常の就業居住ビザのように特定の雇用主に雇われる必要がないのが特徴です。審査は過去の職務経歴や実績について行われ、申請前に現地での職を確保しておく必要も無いため、台湾で起業をしたい人やフリーランスに最適の制度です。又、扶養家族を帯同させる権利もあり、祖父母に関しても停留ビザ申請が可能です。
申請方法と審査にかかる期間は?
申請は全てオンラインで完結し、台湾非居住者でも国外から申請者自身で申し込みができます。既に台湾で就業中の場合は、在籍する会社経由で申請することも可能です。一定の条件を満たすことで享受できる税制優遇も付随しています。審査料はUSD100〜310程度で、国籍(米国籍とそれ以外)や申請期間(1年、2年、3年)により異なります。
審査にかかる期間は最短で30日程度、これは提出書類に不備がない最短ケースです。もし追加書類の提出を求められた場合は合計で60日程度かかる可能性があります。台湾政府によると、2021年3月末時点で約1000件の申請が審査待ちになっているとしており、申請者の増加傾向が続くと、これまで以上に時間を要する可能性があります。
取得のための条件とは?
就業ゴールドカードを取得するためには、「外国専業人才延攬及雇用法」で定められた特定8分野(ハイテク、経済、教育、文化、スポーツ、金融、法律、建築)において、専門能力が必要な仕事に従事可能な外国人「外国特定専業人才」として認められる必要があります。申請時には、一つの分野を選んでその分野の実績を提出し、審査してもらうことになります。
高所得者しか取得できないって本当?
必ずしも高所得である必要はありません。ただし「経済」分野において“直近3年間の月収が16万台湾ドル(約62万円)以上であること”が認定条件の一つとなっており、この分野の申請者数が最も多いため、世間から高所得者向けのビザという印象を持たれている節があります。研究職であれば国際的な学会などでの論文掲載実績、スポーツであれば国際大会での受賞歴、ハイテク分野であればその分野の先進企業での就労実績などを元に申請することも可能です。
よくある質問
いざ申請してみようとなると、様々な疑問が湧いてくると思います。まだ新しいビザ制度のため、取得者による情報も少ないです。そんなあなたの強い味方となってくれるのが「台灣就業金卡辦公室/Taiwan Employment Gold Card Office」こちらは、台湾就業ゴールドカードに関する公式情報サイトです。日本語と中国語のみですが、よくある質問は大変参考になりますので、これから申請される方は目を通しておきましょう!
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