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【台湾】頼清徳副総統について知っておくべきこと8【次期総統最有力候補】

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しんクマ
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今回は、台湾の蔡英文総統の腹心、頼清徳副総統の紹介だよ!

(画像出典:公式Facebook頁より)

民進党のホープ

 現与党である民進党内から大きな期待を受け、「民進党のホープ」と評されている。本来、めぐり合わせさえ良ければ、蔡英文総統の代わりに2016年の選挙で総統となってもおかしくない人物だった。総統選挙前の民進党内の主席選挙でくしくも蔡英文氏に敗北したが、本人は蔡英文の総統任期満期終了後の後継者を念頭に置きつつ、行政院長(日本の首相に相当)のポストに着いている。人気、実力ともに申し分ない人材であるが、中央政府での政治経験がなく、実質政権ナンバー2である行政院長はその意味でも相応しいポジションである。

内科医であり、衛生学者

内科医であるとともに、米国・ハーバード大学で公衆衛生分野の修士号を取得した衛生学者である。コロナ対策でも、陳時中衛生福利部長(厚生労働相に相当)とともに第一線で指揮を執っている。

「頼神」と呼ばれる男

「頼神」と異名をとるほど何をやってもうまくやってのけ、ハンサムな容貌演説のうまさなどカリスマ性は十分。支持者からは、「頼神、LINE神」(市政の情報発信ツールとしてLINEを頻繁に使用し、6大直轄市市長では最もそのフォロワー数が多いことや、他の県市が台風警戒中で公的機関の閉鎖と学校の休校を打ち出す中、ただ一人逆の宣言を行い、実際に台風による被害がほぼなかったこと、その日は未明まで帰宅しなかったこと、公務での移動に使う台湾高速鉄道で居合わせた急病人の治療措置を車内で行ったことが何度かあるなどから)と呼ばれている。

台南市長を歴任、6大直轄市の首長では最高評価

2010年11月、台南市長に初当選当選。2017年に蔡英文氏に招聘され中央政府の行政院長に就任するまで勤め上げた。市民からの評価としては、市政満足度調査(2016年の遠見雑誌(中国語版)によるもの)で高雄市長の陳菊とともに6大直轄市の首長では最高評価を受けている。

独立派プリンス

政界進出当初から台湾独立派であり、事あるごとに「台湾独立を主張する」「台湾が独立主権国家であるという台湾の人々の主張を中国は尊重すべき」と述べている。2017年の行政院長就任後もその見解を貫いている。中国との関係については「私は親中であって反中ではない。親中愛台だ」と主張し、今後の総統選を見据えて、なんとか中国との関係をバランスを取ろうとする姿勢も伺える。

自他共に認める親日派

自他ともに認める親日派でもある。「世界中で日本と最も関係の深い場所は台湾」が持論。立法委員時代から度々訪日し、日本の政界などに知己が多い。

東日本大震災の日本支援で第一線に立った人

東日本大震災で日本は台湾から200億円を超える義援金などの援助を受けた。頼清徳副総統は当時、南部・台南市の市長として被災地支援の先頭に立った一人である。「台南には、かつて日本統治時代に八田與一(はった・よいち)が建造したダムがあり、市民は日本へ親しみを抱いている」と度々発言し、自然災害を通じて育まれた「友情」のさらなる発展を誓うと発言している。

日本観光復興支援にも尽力

東日本大震災後、風評被害で観光業が低迷する日光市(台南市の友好都市)を支援するため、自ら数百人の市民を率いて日光市を訪問。震災からわずか約3カ月後の6月、『行こう日光』と大書されたTシャツを全員が着て、鬼怒川温泉などを回って日本の観光PRに尽力した。

国民から非常に人気の高い政治家!蔡英文総統の後継者になれるかどうかは、副総統としてその手腕を発揮して実績を残せるかにかかっているよ。
しんウサ
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頼氏を行政院長に登用した蔡英文総統についても知っておこう!
しんロウ
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