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【衝撃告白】昔からゲイポルノ見てたよ【実体験】

LGBTQ+

 大家好!一條心です。ゲイです。大学生の頃から少しずつカミングアウトを積み重ねて、今では完全にオープンに暮らしています。そんな僕だからこそ、カミングアウトしていない人の気持ちに疎くなっていたのかもしれません。そんな自戒の念を込めて、今回は反省文を書きたいと思います。反省文なのに、セクシーなお兄さんの見出し画像使ってごめんなさい。反省はしている、でも後悔はしてない。

彼氏がいるんだ。ゲイだよ。

10数年来の付き合いになる友人と久しぶりに電話。引っ越し&転職をするということで、いつもの定期的なキャッチアップのつもりで、完全に無防備な状態でした。その日、電話越しに突然投げかけられた言葉に、僕はうまくリアクションが取れませんでした。

友人「彼氏がいるんだ。僕、ゲイだよ。」―(゚д゚)衝撃①

彼とはもう随分長い付き合いになるのですが、今まで完全にノンケだと思っていたんです。(ちなみに、ノンケというのは、ゲイ用語で異性愛の男性のことです)強いて言うなら、ずっと恋人絡みの話がなかったので、恋愛には奥手なタイプなのかな?と思ってたぐらい。あっけからかんとした性格なので、勝手にそう思い込んでいました。突然のカミングアウトにしばしドギマギした後、僕はこう聞き返しました。

僕「そっか、じゃあ最近その彼氏に出会って、男性も好きになれるって気づいたってこと?」

友人「ううん、ずっとゲイだったよ」―(゚д゚)衝撃②

僕「え、でも僕がカミングアウトしていく様子を前から見てたよね?」

友人「うん、勇気あるなぁ。って思ってたよ」―(゚д゚)衝撃③

冗談でこんなことを言うような人ではないことはわかりつつも、エイプリルフールで無いことを確認してから、経緯を聞くことに。簡単に整理すると、

1.自分がゲイだとは幼少期から気づいていた
2.カミングアウトはするつもりもなかったし、必要性も感じてなかった
3.でも恋人と安定した関係になってきて、最近話したいと思い始めた

話をしていくと、彼はカミングアウトの二つの段階、一つ目の自分へのカミングアウトは幼少期に終えたが、2つ目の他者へのカミングアウトはするつもりもなければ、その必要性も感じずにずっと暮らしてきた、ということが分かった。まずは僕に話してくれたことに感謝を伝えて、素敵なパートナーに出会えたことを一緒に喜んだ。

猛反省

もちろん彼はカミングアウトをする意図がなかったので、僕が長年気づいてこなかったことに関しては、彼の思惑通りであり、僕が責任を感じることはない。でも、これをきっかけに改めて感じたのは、カミングアウトに関する価値観が本当に千差万別であるということ。自分の場合が、運良くカミングアウトの成功体験を積み重ねてこれたことによって、ある意味で過剰な自信をもってしまい、カミングアウトしないという選択をとっている人たちの気持ちをないがしろにするような発言や行動をしていなかっただろうかと背筋が凍る思いがした。彼の場合は、家庭環境の影響もある気がしたが、それについては憶測でしか無いので、ここで語るべきではないですね。

もちろん他の記事でも何度も話しているように、カミングアウトは自分のアイデンティティの根幹に関わることで、する・しないの選択権、する場合もそのタイミング・範囲は本人の裁量に100%委ねられるものであって、他人がそれを詮索したり、ましてや、代わりに口出しすることはできない。分かってはいるんだけど、もしかしたらカミングアウトをしない選択をとっている人たちをリスペクトしない発言や行動をとっていた節があるかもしれないと思い、その夜はすごく反省した。

「昔からゲイポルノ見てたよ」の衝撃

ひとしきりの話をし終えてから、会話の中で最も疑問に思ったことを友人に問いかけた。「自分はずっとゲイだった」と言ってる人に対して、すごく失礼な質問だったかもしれない(親しくない場合はこんな質問しないように気をつけて下さい)が、如何せん長い付き合いだったもので、気になるものは仕方ない。

僕「昔さ、ノンケ向けのAVの話とかしたことあるよね、ポルノは何をみてるの?」

友人「・・・、昔からゲイポルノ見てたよ」―衝撃④(゚д゚)

もうね、ほんと、なんだよー!!早く言ってくれよ―!!って、冗談交じりにですが、思わず連呼していましました。でも嬉しかった。やっぱり人生は面白い。彼が話したいと思い始めた時に、僕に話そうと思ってもらえたなら、僕はそれなりに価値のある役目を果たせたかもしれない(前向き)。とにもかくにも、今後は、自分の基準で人を判断しないようにしないといけないと深く反省したのでした。反省文、以上。

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